1級建築士学科試験の直前期は何をしたら良いのかわからない方や迷う方がいるかと思います。
私は資格学校に通って(投資して)1級建築士を受験しました。当時私が受験した時に行った内容を近年の傾向も交え記載します。独学の方でも参考になる内容も記載しています。あくまでも個人に合う合わないがございますので参考程度にご紹介します。
目次
1、新しい問題には触れない
2、易しい問題をひたすら確認する
3、苦手としている問題は3日前までに解く
4、有給休暇取得で仕事のことを切り離す
5、資格学校の自習室を活用し、講師に疑問のあることは質問する
1、新しい問題には触れない
2週間前に新しい知識を増やすことはあまり効果がないと感じています。
新しい問題を見て混乱するくらいなら見ない方が良いです。見ても良いですが深追いしないことが良いです。「こんな問題もあるんだなぁ。」その程度でとどめてました。
目新しい内容を理解しても1点取れるかわからないのに、一生懸命時間を割いて「私は解くんだ!」と意気込んでも仕方ないように思います。
私は頻出問題を中心に復習していました。特に過去問を解いていました。正解不正解よりも一肢ずつ確認していました。過去問を勉強の方が、今まで解いた問題を復習できます。また頻出問題の点数を取れる確率が高くなるのではないかと信じ取り組んでいました。
2、易しい問題をひたすら確認する
易しい問題って何?
1でもお話しした正答率の高い問題を指します。みんなが正解できる問題は失点しないようにしました。逆に目新しい問題などみんなが正解できるかわからない正答率の低そうな問題はあまり勉強しませんでした。
あまり出題されない問題は4肢1択、25%の確率で当たればラッキーと思って割り切って勉強しよう
全てやろうとするのではなく、割り切ることもこの時期では大事になってくるのではないかと思います。この割り切り力は製図試験の時にも必要になります。
3、苦手としている問題は3日前までに解く
正答率が高くても苦手としている問題は各々であると思います。みんなが正解する問題で苦手な問題がある時は得点できるように努力しましょう。しかし取り組むタイミングには注意が必要と考えます。
2週間前の序盤に計画的に取り組むことをお勧めします。(本当の事を言えばもっと早い時期に潰せてる状態がよいですが、皆さんが各々の忙しい日々でやりくりされていると思いますので時間の確保も難しいと思います。)序盤で取り組む理由は、苦手な問題が払拭できる(解ける)ようになれば気持ちに余裕が出ます。気分も乗ります。私もそうでした。
わかったけど、苦手な問題に手をつけることが億劫です。どう取り組むのか?
資格学校を受講している方は、講師に質問して疑問点の解消に努めましょう。1級建築士のチケットを手に入れるため、資格学校に投資してるのに、利用しない手はないと思ってます。
もしくは読者自身より成績の良い人に教えてもらうこともです。自分で黙々とやるよりも数倍効率がよいからです。
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」です。←これ名言
独学の方は動画などを利用してカバーできるところはカバーしましょう。
受験生全員に共通して伝えたい事は、内容を理解できればベストですが、1点取る為に、自分なりに無理やり覚え込ませるのも一つです。「この文言の時はこれだ!」というように。
例えばフィージビリースタディ。建築の案を考える時にスタディーという表現を使ってたりします。実現可能か検討ということに紐づけてお覚えました。
「スタディ模型作りなさい!」って大学の教授に言われたり、設計事務所の上司に言われたりしますよね!?
他にも自身で覚えにくい問題はとにかく力技で暗記することもこの直前期では手段の一つとして選択肢としてあります。
4、有給休暇取得で仕事のことを切り離す
私は学科試験前は3日間休みももらいました。木曜日、金曜日、土曜日を試験だけに注力しました。
ずーと勉強か?と思うかもしれませんが、そうでもないです。朝はゆっくり起きて、好きなアイスコーヒーを飲んでリラックスして過ごします。
自習室に篭り、夜はゆっくりお風呂に入り、いつもと同じ時間くらいに寝ます。
当時のスケジュール
木曜日
8:00 起床(仕事の時は7時20分くらいにに起きていました)
9:00 出発
10:00 自習室にこもる。以下1時間毎10分休憩スタイル。構造力学の復習。苦手なので。
12:30 飯食べに行く。好きなものを食べて気分を上げてます。
13:15 15分仮眠←これ超重要
13:30 環境設備の計算が必要な問題と必要な図式が描けるかの確認
16:00 法規の計算問題の確認
18:30 軽食と休憩
19:00 計算の計算問題
20:30 退出
21:30 帰宅
24:00 就寝
金曜日
8:00 起床
9:00 出発
10:00 自習室にこもる。以下1時間毎10分休憩スタイル。施工の頻出問題
12:00 後輩と飯食べながらお互いにわからないところを聞き合う。←意外と人と喋るとリフレッシュしました。
12:45 構造の頻出問題
14:45 法規の頻出問題
16:45 環境設備の頻出問題
18:15 計画の頻出問題
20:00 退出
21:00 帰宅
23:00 就寝(試験前日と同じくらいの時間に合わせて寝た。)
土曜日
6:30 起床(試験当日と同じくらいの時間に合わせて起きた。)
7:30 試験の準備
9:00 出発
10:00 自習室にこもる。資格学校の施工の教材や資料をペラペラめくる。講師に質問しながら疑問点の解消を行う
12:00 飯食べる。
13:00 環境工学の計算問題、法規の計算問題、構造力学の解き方チェック。公式の書き出しなどを行う。
16:00 計画の数値と用語の確認。
18:00 退出
19:00 帰宅
21:00 準備
22:30 激レアさんを見ながら勉強笑。当時は土曜に放送してたので。。逆にリラックスできてよかったかもしれないです。
23:30 就寝
5、資格学校の自習室を活用し、講師に疑問のあることは質問する
3でも少し触れましたが、自習室にいくと講師がいたので、フル活用しました。ここぞとばかりに質問しました。わかる人に教えて頂くことは非常に効率が良いです。講師とコミュニケーションを取りながら、リラックスできる部分もありました。また疑問と思っていたことがクリアになると精神的にも楽になります。
メンタルが強い人や、聞かなくても自分で解説書読みながら理解できる方は例外かもしれないですが、少なからず私は地頭が良くないと自分自身で認識しているので、上手に活用しました。
時間がない中で、いかに効率よく知識を定着させるかが重要です。
まとめ
それぞれのスタイルがあるので正解はないと思いますが、少しでも前向きにラスト2週間を過ごして頂き、1点でも多く得点できるような参考になれば幸いです。よく出てくる問題を確実にマスターすることに集中して、追い込みの2週間を活用して筆記試験を通過しましょう!