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1級建築士設計製図試験の概要

1級建築士は製図試験は独学で通った方はかなり凄い方と思っています。採点基準は発表されるが非常に抽象的で、描いた図面がそれに当てはまるかどうかもわからないです。正直ブラックボックス化と言っても過言ではないです。

目次

1、試験時間

2、要求するもの

3、採点結果について

4、採点基準の参考

5、合格率について

1、試験時間

試験時間は11:00から17:30の6時間30分です。ちなみに休憩時間はございません。はっきり言ってかなり過酷な試験です。

2、要求するもの

製図用紙に図面、計画の要点の2点を提出します。それをもとに採点が行われます。ちなみに問題用紙とエスキス用紙は持ち帰ることができます。

3、採点結果について

建築技術教育普及センターの情報を参考にすると以下となります。

採点結果については、ランクI、II、III、IVの4つございます。

ランクI:「知識及び技能」を有するもの 

ランクII:「知識及び技能」が不足しているもの

ランクIII:「知識及び技能」が著しく不足しているもの 

ランクIV:設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの 

「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本

的かつ総括的な知識及び技能」をいう。 

なお、採点の結果、ランクI、II、III、IVのそれぞれの割合は令和3年の試験では以下の結果となっています。

ランクI:35.9%、ランクII:6.3%、ランクIII:26.9%、ランクIV:30.9% 

4、採点基準の参考

令和3年では半数以上がランクIII及びランクIVに該当しています。建築技術教育普及センターから具体的に以下のようなものを挙げると発表がありました。

・設計条件に関する基礎的な不適合:「要求している主要な室等の床面積の不適合」、「道 路高さ制限への適合が確認できる情報の未記載」

・法令への重大な不適合:「延焼のおそれのある部分の位置(延焼ライン)と防火設備の設 置」、「防火区画(異種用途区画、面積区画、竪穴区画等)」、「道路高さ制限」等

ランクIIの基準が非常に気になりますが具体的なことがわかっていません。

5、合格率について

例年の合格率は、設計製図試験で4割弱、全体で1割程度の合格率になっています。なかなか厳しい試験と言えるでしょう。

まとめ

2ヶ月半程度の試験で体力勝負になる試験です。効率よく勉強すること(採点基準等を理解し必要な対策をとる)が重要と言えます。しっかり準備して、合格に向けて取り組みましょう。

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