資格

2023学科の分析(計画基本編)

1級建築士試験の学科について近年の分析、目標点、今後の勉強方法について記載します。

今回は計画についてです。

結論、目標点最低でも15点以上(7.5割)

計画の分析と勉強すべき項目(優先順位)を精査しましょう。学科でもっとも範囲が広い科目であり、過去の出題傾向を元に戦略的に点を取りに行くことが重要です。近年ではもっとも得点しにくい教科であると考えます。

大学時代は意匠系専攻で作品とか好きで計画が得点源となっていますよ。

それは非常に危険です。

とっかかりやすい内容もありますが試験では、そんなマニアックなこと知らないよ!と言いたくなる問題が出題されます。

目次

1、計画の得点配分

2、得点すべき問題

3、得点しにくい問題

1、計画の得点配分

2022年の出題を分析すると以下のようは配分です。(あくまでも、筆者の個人的な総評ですので、多少の誤差はあります。参考程度にとどめてください。)

数値2(1)

用語2

計画6(1)

作品(過去)1

作品(過去・新規融合)4

積算1

材料1

建築士法1

その他2

2、得点すべき問題

■数値問題

数値は裏切らない←これは名言

建築の基本的な寸法など数値に関わるおおよそ変わりはないです。仮に改正して僅かな数値の変更があったとしても、大幅に変更は考えにくいです。

公園の計画の例でいくと、近隣公園、地区公園、街区公園など数値がたくさん出てくる問題を正確に把握しているかを聞いてきます。500m、1haとか。。

しっかり押さえている方にはラッキー問題、曖昧に覚えている方には難しい問題で、試験元は振るいにかけやすい問題と問題とも言えます。繰り返しになりますが、基本的に数値はマスターしておくと得点がしやすいです。

■用語

用語も過去問を中心に覚えておく必要があります。

建築のマネジメントに関する問題も用語と内容を一致させ理解する必要があります。

内容を深くまで覚えることが難しいと思う方は、語句から何の説明を行っているかがわかるようにしておく必要があります。自分自身で覚えやすくすることも方法の一つです。例えばアセットマネジメントなどはアセット(資産)マネジメント(管理、運用)とわかっていれば、なんとなく正誤判断しやすいです。イメージとすると不動産の資産の持ち主(オーナー)が知識がないのでプロ(FPさん、不動産鑑定士さんなど)に任せて運営とか管理するよ。

みたいなイメージが押されると思います。言葉の意味から推測しやすいです。

■計画

計画は高齢者に関する問題、学校に関する問題など大きなテーマから細部の内容を出題されます。過去に出題された問題は押さえておくことは必須ですが、新規問題もいくつか出てきます。傾向としては、法律が変わった内容などは聞かれやすいです。例でいくと品確法(住宅の品質確保の促進に関する法律)の断熱等級は今まで等級4が最高でしたが、時代の情勢から断熱等級7まで出てきました。こういった建築に求められる最低限の知識は問われるでしょう。

この範囲の出題が増えたと言うことは、製図試験に進むべき人が基本的な計画の内容を把握できていないと設計はできないですよねといったメッセージかもしれません。

■過去に出題の作品、都市計画

過去の問題をベースに名前と人物名と計画の内容3点セットで覚えると良いです。

どうしてもこの範囲の内容がとっかかりにくい方は、都市計画の内容はキーワードを押さえる勉強法が効果が高いです。あくまでも経験則です。

■積算

毎年1問程度出題されますが、範囲が狭いので確実に得点したい内容です。色々な数値が出てきたりしますが、意味を理解すればそこまでややこしくないです。

余談ですが、現場管理をされている方はわかりやすいかもしれないですが、積算と現場で考え方が違う部分もあるかもしれないので、あくまで現場の知識は試験の参考程度にとどめておくと良いかもしれません。私も試験勉強をしている時にそんな気持ちになったことはありました。

3、得点しにくい問題

■初出題作品

試験元が出題している問題は知っていれば答えることができますが知らなければ答えれないバクチ問題が多発しています。

ここを得点しようと思うと範囲が広すぎて対策という対策が非常に困難と言えます。

特に作品問題でいくと一昨年までの作品では、設問全てが初出題などもあり、まさにバクチ問題が出題されていましたが、昨年の作品問題の傾向を見ると、新規と過去の融合問題が多く出題された印象です。過去問をしっかりと押さえておくと正誤判断の選択肢が絞られ、回答しやすくなっています。この傾向が続くと作品で落としてはいけない問題が増えてきます。

まとめ

数値問題や積算問題は1問も落とさないようにしましょう。

用語は過去に出題された内容は落とさないようにしましょう。

過去の作品は知識としてつけておき、作品の新規は後回しで進めていくようにするといいかもしれません。(過去問、資格学校等出題されたものはおさえる)

闇雲に勉強せず、少しでも戦略的な勉強の手助けができれば幸いです。

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