学科試験お疲れ様でした!昨年、一昨年は例外でしたが、例年通り2日前に設計製図の発表がありました。
目次
- 課題名と要求図書からの推測
- 留意事項からの推測
- 注意事項による推測
令和4年7月22日(公財)建築技術教育普及センターより課題発表がありました。以下ホームページより抜粋。
令和4年10月9日(日曜)に実施する令和4年一級建築士試験「設計製図の試験」の課題を公表しました。
なお、一級建築士試験は、建築士法第13条及び第15条の2の規定に基づき、国土交通大臣の指定試験機関である(公財)建築技術教育普及センター(理事長 井上 勝徳)が実施しているものです。
記
令和4年一級建築士試験「設計製図の試験」の課題
課題名
事務所ビル
要求図書
- 1階平面図・配置図(縮尺1/200)
- 各階平面図(縮尺1/200)
※各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定する。
- 断面図(縮尺1/200)
- 面積表
- 計画の要点等
(注1) 建築基準法令等に適合した建築物の計画 (建蔽率、容積率、高さの制限、延焼のおそれのある部分、防火区画、避難施設 等)とする。
(注2) 「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に規定する「建築物移動等円滑化基準」を満たす計画とする。
建築物の計画に当たっての留意事項
- 敷地の周辺環境に配慮して計画する。
- バリアフリー、省エネルギー、二酸化炭素排出量削減、セキュリティ等に配慮して計画する。
- 各要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画とする。
- 建築物全体が、構造耐力上、安全であるとともに、経済性に配慮して計画する。
- 構造種別に応じた架構形式及びスパン割りを適切に計画するとともに、適切な断面寸法の部材を計画する。
- 空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備、昇降機設備等を適切に計画する。
注意事項
「試験問題」及び上記の「建築物の計画に当たっての留意事項」を十分に理解したうえで、「設計製図の試験」に臨むようにしてください。
なお、建築基準法令や要求図書、主要な要求室等の計画等の設計与条件に対して解答内容が不十分な場合には、「設計条件・要求図面等に対する重大な不適合」等と判断されます。
< 受験者の皆様へのお願い >
昨今の新型コロナウイルス感染症への対応に鑑み、課題の参考となるような施設等の見学を行うことは、お控えいただきますようお願いいたします。
また、問い合わせ等を行う場合においても、社会通念上、良識のある行為、言動等に留意してください。
上記内容から考えられる内容を記載します。
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■課題名と要求図書からの推測
今年の課題発表はいかがでしょうか。私が気になった点を勝手に記載します。参考になれば幸いです。
今年の課題の印象は幅広く、難化を予想しています。さまざまな切り口で出題が可能であり、対策が必要です。最近恒例のゾーニング型か基準階型かわからないようにしています。過去2年は基準階寄りの課題だったため、今年はどうなるか?個人的にはゾーニング型+基準階型の課題だと予想しています。
コロナ禍で見学の控えるような指示があるので。今働いている職場をまず見学することがよいかと思います。また、働き方改革など新型コロナによる影響でテレワークと事務所との繋がりについて問われたりする可能性があるなど、割と時代に即した課題と言えます。非常に面白く、実務的な内容でもあります。
■留意事項からの推測
大きくは変わらないですが、今回バリアフリー、二酸化炭素排出量削減、セキュリティ等に配慮と記載があります。SDGsとの絡みも考えられます。二酸化炭素排出量削減とはっきり記載があるので、対策が必要です。言い換えの例でいけばパッシブデザインを積極的に行うことで削減するといったアプローチだと例年と同じ問いかけのようにも思えるので、意外と難しく考えなくても良いかもしれないです。
■注意事項による推測
大きくは変わらないです。ランクIを目指すために内容を理解してそうならないように注意しましょう。
まとめ
いろんな情報が発信されますが、試験元の意図を汲みおり対策していきましょう。