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1級建築士設計製図試験の勉強法(問題文を読み解く編)

 

 

こんな方におすすめ

  • 問題文の重要な見落としをしてしまう方
  • 問題文の読み方がしっくりきていなく、合格者の読み方を参考にしたい方


問題文をどのように読んでいますか。

 

一生懸命真面目に一言一句逃さずに読もうとしてますか。

雰囲気で読んでますか?

結論、全部丁寧に読む必要はないと思っています。

私は自分自身でポイントを定めて読むようにしていました。

時間が限られている中、合格に近づく問題文の読み込みは私自身が現役の時に心掛けていた内容をお伝えします。

いまいち読み方が定着しない方はぜひ参考になれば幸いです。

 

 

 

1、マーカーの使い方

 

私は3色のマーカを使っていました。

なぜなら、色わけをする事で瞬時に優先順位を判別できるようにするためです。

そうすることで、エスキスをする時の重要度が確認でき、何を優先すべきがの指標を得れます。

またチェックするときにも見落としてはいけない色が漏れなく作図に反映できているかも確認できるのでマーカーチェックは重要ですよ!

繰り返しにはなりますが、問題文を読むにあたっては3段階(3色)に分けるようにしましょう。

色は何色でも良いです。自分の好きな色でいいです。

 

この3色を分ける作業は今後進めるエスキスのための準備になります。

エスキスをする時に全てうまくいかない時が発生したりします。

その時に何を優先していけば良いかこのマーカー処理で棲み分けする判断材料にもなります。

これは私が受験した時に意識していたことで、参考にしていただけると幸いです。

 

超超超重要→位置を決めるような文言(黄色)

ex

隣接する

南面に設ける

直接アクセスできる

海を眺望できるように

など

 

重要→数値や条件が指定されている文言(ピンク色)

ex

天井高さ6m以上

50人程度が利用

執務スペース100㎡

車椅子使用者用駐車場1台

など

 

・作図で表現が必要(緑色)

什器、家具など

 

 

こんな文字ばっかり書かれてもよくわからないよ。

 

そんな声が聞こえてきそうなので、下記にイメージ図を載せています。

2022年の課題をイメージして作成しました。

あくまでも勝手にイメージしたものですので、参考程度でご確認ください。

マーカーの処理例

 

 

 

 

2、読む優先度

 

文章を一言一句読む必要はないと思っています。たまに文章は隅々まで読むんだ!!

みたいな方もいますが、私は時間に限りがない場合は隅々まで読んでいくことは賛成です。

しかし試験では時間は有限です。

私の感覚では25分で読むことを目標にしていました。

 

令和3年の設計製図試験を参考にしています。

大きく分ければI:設計条件、II:要求図書があります。

 

設計条件のはじめに書かれている内容は各年度の課題趣旨の前提条件になります。

試験元の求めている本質的な部分のヒントも散りばめられています。

 

特に求められている」や「目的として計画している」などはその前後に設計してほしい方針があるはずです。

 

設計条件

1敷地及び周辺条件 用途地域や地盤、敷地条件などサラッと確認

2建築物の(1)(2)は何階建てか算入するものが何かの確認をしておきましょうサラッと確認します。

(3)の要求室はしっかり1、で説明した内容を考慮して読みましょう。

3その他の施設等は、外部計画に係る内容が多いです。駐車台数など計画に必要な内容はと確認しましょう。

4留意事項は方針のヒントがある場合があるので、注意しながら読むとよいでしょう。

 

 

 

要求図書

1要求図書

意外と見落としがちですが、A2の用紙に何を書くかを明記しています。いつもと一緒が多いですが、たまに違うことが書いてる場合があります。特に法規が厳しいですので、法規にかかるとことはしっかり押さえましょう。また断面図が求められる場合は切断位置と法規にかかるはしっかり押さえましょう。

2面積表は何の面積を出すか確認しましょう。

3計画の要点もサラッと読みましょう。計画の要点の解答用紙でも確認すると良いでしょう。

 

 

 

 

 

3、見落としがちな内容

 

外部計画について、駐車台数や駐輪台数などはきちんと把握が必要です。

あとは法規関係でいけば、平成30年からA2サイズの問題用紙になってから防火設備等の記載があります。

それ以降は問題文の毎回記載されています。

太字になっている部分などがありますので、試験元が絶対に求めている内容です。

また、建ぺい率、容積率、用途地域なども確認しておきましょう。

 

問題文で適宜とあれば、この時点で面積の算定をしておきましょう。

適宜の場合ヒントがあるはずなのでそのヒントを基に面積算定を行なってください。

大体人数が多いです。近年の試験では適宜の量も増えています。

 

 

 

 

まとめ

 

マーカー処理の手順や優先度の差別化を図ることで、エスキス前の条件性る条件整理の精度が上がります。

そしてダラダラと読まないことです。はじめは判断に迷うことがありますが、慣れてくれば判断ができます。

また、ある程度慣れてきた時が、重要なポイントを見落としてしますことがあります。

練習して確実に早く問題文の読み込みを行いましょう。

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