1級建築士製図試験で悩ましいのが、手書で製図です。現代の建築の仕事においてほとんどがCADで仕事をされています。私も今まで仕事をしてきた中で、1件だけ手書きでしか仕事をしないですという設計事務所と仕事をしたことがありますが、本当にレアだと思います。
実際その方の図面は濃淡があり見やすい図面でした。
話を戻しますが、作図は一度や二度で上達するものではありません。しかし、練習の回数を重ねるとスピードが上がり、早く描けるようになります。1級建築士試験における作図のポイントを私なりにまとめました。
目次
1、トレースで描き方の手順を練習する
2、解答例をエスキス戻しをしてから作図を行う
3、早く作図を描ける人に教えてもらう
1、トレースで描き方の手順を練習する
早い段階で過去の試験の図面をトレースすることです。目的としては作図を行う順番を覚えて、スピードアップできます。これは回数に比例して伸びていきます。ただし、解答例をエスキスしても本番では自分のエスキス用紙を見て作図するので、描き方の手順を覚えることに注視した方が良いです。通学している学校などで書き方の手順を学ぶと思います。まずはその資料を忠実に行うことです。できる前からアレンジを行うと迷走してしまう恐れがあります。独学の方を除き、基本的に初期の段階ではアレンジを加えない方が良いです。
2、解答例をエスキス戻しをしてから作図を行う
これってどういうこと?
初期の段階では、課題を渡されて自分でエスキスして作図を行うことが非常にハードルが高いです。自分でエスキスしたものを見て解答例のような図面を復元できるか練習します。トレースの時は同じスケールで柱や壁芯、開口部、法規関係、レイアウトなど全ての情報が入っています。自分のエスキス戻しではどこまで情報を取り入れると作図ができるかも練習できます。試験時間は本当に限られた時間内に仕上げないといけないため少ない情報でも描き切れるように練習することも効果が高いです。また断面図に抵抗がある方がはじめは多いと思いますが、練習を重ねればスピードは上がります。
3、早く作図を描ける人に教えてもらう
資格学校で作図の授業などが始まると、必ず1人、2人は早く描ける方がいると思います。そういう方は、昔製図の授業をしていて、手書きに慣れているとか、去年受けて合格できなかった人などがいます。自分から積極的に教えてもらうようにしましょう。こればっかりは資格学校の講師よりも現役で試験の勉強に取り組んでいる方に聞くのも有効的です。私も色々と聞いていました。できる人にご教授頂いた例でいくと、小さい家具はフリーハンドで描けるように練習するといちいち定規やテンプレートを持ち替える回数を減らしてスピードアップを図った方がいました。この方は私と同じ年に合格されていました。この時点で作図で家具の綺麗さに対してのハードルが下がりました。一番大事なのはスケール感を持って家具を描くことです。いくら定規やテンプレートを使っていても大き過ぎたり、小さすぎたいすると非常に印象が悪く目につきます。最近では動画で実演して書き上げるものもあります。参考になる部分もあるっかと思います。
まとめ
描き方の手順を覚えて2.5時間から3時間以内に図面が描けるようになれば、エスキスの練習に充てれますので、8月中旬には2.5時間から3時間で図面を描けるようにしましょう。
もっと速く描ける方はもっと速く描いて、エスキスと見直し時間を増やしましょう。