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1級建築士設計製図試験の勉強法(プランニング編)

 

こんな方におすすめ

  • エスキスが苦手な方
  • 設計製図の勉強がうまくいっていない方

プランニングの構築ですが、なかなかうまく纏まりません。

私が受験していた時にプランニングを行うときに考えていたことを記載します。

 

 

1、スパン割の検討

 

エスキスの検討を行って際に、3つくらいの手段を用いてスパン割りの方向性を考えていました。

おおよそのボリューム感がわかり纏まりやすくなります。

 

1つ目は建築可能面積から逆算して検討

建築可能面積とはざっくりイメージです。

敷地に対して駐車場、駐輪場、などの必要な設備を除いてかつ建蔽率のmaxを弾き出した時の数値です。

例を挙げると44m×29mが建築可能範囲があるとします。

ひとまず、わかりやすく、建築可能範囲を極力使えるように7×7スパンや7×6で考えます。

(42m×28mくらいを想定していますが、課題によって変わりますので、その課題に対して適切なスパンを考えててください)

をベースに検討していました。

 

2つ目は居室面積に指定があるところから推測してスパン割を検討

例を挙げると、約50㎡や100㎡、200㎡などが多い場合は

7×7スパンや6×8(8×6)スパンなどと推測していました。

他にも40㎡などは6×7(7×6)で当たりをつけていました。

意外と居室面積などはスパン割を考えるときに侮れないです。

しかしこの面積に引っ張られすぎて、纏まらない課題も出てきます。

あくまでも参考程度で進めてみてください。

 

3つ目は面積の広い居室からスパン割を検討

これがスパン割を考える時に重要な要素になっていました。(私個人的な意見です)

なぜなら、大面積の場所は決めた後では動かしにくい(変更しづらい)からです。

大面積が決まれば小さい居室は調整できます。

具体例を挙げると2方向から検討をします。

約200㎡とあった場合

1つ目は正方形に近い形状を検討します。

この場合14m×14m=196㎡となり、正方形に近い形を把握します。

2つ目はスパン割の最小寸法と想定される値から逆算してみます。

例えば最小寸法が6スパンの場合、200㎡を6で割ると33.3(34m)となります。

最小寸法が7スパンの場合、200㎡を7で割ると28.5(29m)となります。

面積の広いスペースの形状の幅を知っておく必要があります。

面積の広いスペースの配置を固めておくとその後のプランニングがスムーズに進みます。

 

 

2、プランニングで心がけていたこと

エントランスの位置と形状、コアの位置、廊下の形状

この3点セットを意識してまとめるようにしていました。

理由としては、利用者に対してわかりやすい建物になっているかがパッと見てわかるためです!

本当にわかるのかって思いますが、採点官は目が肥えていますよ。

具体的に見ていきましょう!

 

エントランスの位置

基本的に利用者用の階段、エレベーターに隣接させることを意識しました。

風除室から階段やエレベーターの縦動線が遠いと利用者はわかりにくいです。

また上階へのアクセスが不便になると、嫌ですよね。

できるだけ動線はわかりやすい位置に配置することをおすすめします。

 

コアの位置

2方向避難のことも念頭に置き、コアが近すぎるなんてことがないようにしたいです。

しかし、コアの位置を近くいないとプランニングが纏まらないことも課題では発生します。

2つのコアが近い場合はできるだけ建物の長手方向の中央付近設定するとベターです。

決して建物端部側にコアをまとめることは避けましょう。

 

廊下の形状

シンプルにしましょう。(この表現もシンプルすぎますね。)

クネクネしたような廊下は基本的に利用者からするとわかりにくいです。

迷路を作るなら別ですけどね。笑

あくまでも試験ではわかりやすいシンプルな建物を設計することが重要になります。

基本的に真っ直ぐな廊下が良いと考えます。

 

 

まとめ

大きく2点お伝えしましたが、この内容ができればいろんな課題が出ても、ある程度まとめれます。

面積の大きいスペースを固めることとコアが決まれば建物の骨格ができます。

何回も練習して自分なりのコツを掴んでいきましょう。

皆さんの参考になれば幸いです。

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